2005年09月06日
あらすじ
山に建つ民家で、宴席の準備をしました。そこから見る外の風景は鮮やかな春。しめ縄が上手く飾れなかった私は、セメントでそれを固めました。
準備が終わったら、近くの体育館で水泳大会に参加。金属トレイのスタート台・水面に浮かぶジッポという不思議な状況下。そして統制が上手く取れずに大会は大失敗。皆を集めて青春ドラマのリーダーを気取りました。
以下詳細
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山道を原付で走り、大きな民家に辿り着きます。
そこは40畳ほどの大広間で、その一部屋しかありません。しかも窓が無く、ふすまを開けるとすぐ外になっています。
私が到着した時は、一人の男性が黙々と、その広間で行われる宴席の準備をしていました。開け放たれたふすまから見える景色は、とても鮮やかな春の色、装い。黄色・桃色・空気が太陽の光に輝く様。この上なく明るく優雅な気持ちにさせてくれます。
私は宴席の準備を手伝います。脚立を持ってきて、壁に幾つものしめ縄を飾っています。若い女性が手伝ってくれ、着々と準備が進みます。
丁度3つ目のしめ縄を飾る時、私はどうしてもそれを左上から右下へ斜めになるように飾りたく、彼女に縄の右側を任せて脚立の一段上に足をかけます。
しかし何度やっても縄の右側が高くなってしまうので、最終的にはセメントでそれを固めてしまいました。それについての賛否を得る事無く、宴会が始まりました。
私は次の会場に行かねばなりません。
その民家から徒歩数分。山を下ったところに体育館がありました。今日は仲間8人で内輪の水泳大会が行われます。
しかしどうでしょう。到着すると既に水着になった私は驚きを隠せませんでした。なんと会場は満員の観客。ただの内輪の競争に、皆は何を求めているのか?また、どうすれば彼らを満足させられるか、半ばそれを使命のように感じてスタート台に立ちます。
3コースに立った私。何の準備も無くいきなり泳ぐのは無理です。すると隣の4コースの人がプールに飛び込みました。
(なんだ、飛び込んでもいのか)
そう分かると、水泳選手のような美しく抵抗の無い着水で飛び込みます。これなら会場を沸かせられるはず。しかし誰もプールを見ていません。まあそれも都合がいい。
私はプールから出てスタート台に向かいます。まだ7人は水の中で、思い思いに身体を動かしていました。
スタート台に戻ると、不思議なことに台から水面までの高さが10m程になっています。しかも台と思しき場所には金属製のトレイが置かれているだけ。踏むとペコペコするので、中に水を満たします(これで解決したらしい)。
もういい加減にスタートしないと…観客もいらついています。私は
「早く水から上がれ!スタートするぞ!」
そう叫びますが、戻ってきたのは二人だけ。1コースと2コースの人です。仕方ないのでわざとフライングをして、再スタートまでに8人揃えばいいと考え、スターターの合図がある前に飛び込もうとしました。しかし水面には不思議なものが浮いています。ジッポが8つ、各コースロープごとに配置されていました。コースロープが乱れているので、私の前には8コースの人のジッポがあり、3コースの私のジッポは1コースの前に流されています。
(これは参った)
どうやら夢の中のルールでは、自分のジッポを手に握りながらゴールしなければならないようです。
一瞬でこれらを理解し、スターターの合図の前に飛び込みました。そう、斜め前方に。ジッポも掴みながら見事にフライング達成。
水の中に居る人達に、早く上がるように促して再度スタート台に向かいます。しかし相変わらず1・2コースの二人と私だけで、何のためにフライングまでしたのか分からなくなり怒りがこみ上げ、レースを一旦中止します。
プールサイドのテントに戻り
「控え組み集合!」
私はそう叫びました。控えなんて居るのか?スタート台に2人しか呼べない私の求心力で果たして誰が来るのか?
その心配をよそに、16名が集まりました。
「主力はやる気が無いからメンバーを入れ替えます!」
そう告げると、先程水から上がらなかった一人が形相を変えてこちらに走ってきます。
『頼む、泳がせてくれ!』
私は彼の両肩を掴み
「なんれあうはかっかんたおお…」
(何でさっき集まらなかったんだよ)と、泣きながら声にならない声で言い続けました。
青春ドラマを気取ったところで、モルフェウスは私を開放します。